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国債について考える②

<国債とは>

国債の仕組みを一般の定期預金と比べながら簡単に説明します。
ごく簡単に言うと国債とは、国が流通性のある借用証書を額面100円で発行して資金を調達し、毎年決まった利息をその時の所有者(債権者)に支払い、満期になるとその時の所有者(債権者)に100円支払うと言うものです。

つまり満期に支払われる金額と毎年支払われる利息は一定で確定していますが、その期間(発行から満期までの期間)は時価で流通して行きます。例えば2014年3月20日に発行された10年物の利付国債のクーポン(支払金利)は0.4%で、額面は100円です。

この国債を仮に発行日から満期まで100円で買って所有しているとすると、経済情勢や他の金利がどうなろうと毎年0.4%の利息(100円×0.4%=0.4円)収入が10回と10年後の満期に100円が償還されるというものです。定期預金のように中途換金出来ず、市場に時価で売却するほかはありません。

当所投資した100円より高く売却できるかもしれませんし、低い値段でしか売却できないかもしれません。つまり時価額は日々変動するのです。平成27年3月21日現在における平成37年3月20日満期の10年利付国債の流通価格は100.74円でクーポンは0.4%です。

この国債を100.74円で購入して満期まで所有するとすると、毎年0.4円(100円×0.4%)の利息収入と平成37年3月20日には100円の額面の償還を受取れるという事になり、100.74円で投資した元本が100.00円でしか償還されませんが利息(クーポン収入)が4円(0.4円×10年)確定していますので年間の利回り計算をすると0.326%となり確定します。

(元本について考えると100.74円を投資して10年後に100円の元本償還で((100円-100.74円)/100.74円)/10年=-0.0734%となりク―ポン収入は年0.4%なので合計-0.0734%+0.4%=0.3266%)

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<定期預金との比較>

預金保険対象の定期預金であれば、預金保険機構がその償還を保証しますので実質的に日本国が保証すると考えて差し支えありません。問題は預金保険の対象外の定期預金です。例えば1金融機関に預けた2千万円以上の定期預金の内1千万円以上は預金保険の対象外です。

この部分については定期預金に「信用リスク」が存在します。つまり発行体(銀行)の信用状況や財務状況を調査して預入(投資)を行う必要があるのです。国債は国が発行する有価証券なので信用は国が補完します。つまり何千万円何億投資しても信用リスクは限りなく0に近いと考えられます(勿論リスク0ではありません)。

次に「価格変動リスク」です。一般の定期預金は元本が確定しており、元本が間違いなく約束通り償還される事を、発行する銀行が保証しますので価格変動リスク0です。国債は先程説明したように時価額は常に変動します。つまり国債とは「価格変動リスク」を内包した金融商品なのです。

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