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お金の価値

<1万円の製造原価>

1万円の紙幣の製造原価は20円前後と言われています。つま簡単に言って1万円は1枚20円で作られていると言う事です。この1枚20円で出来る紙切れ1枚を得る為に、人は働き時として大きな犠牲を負ってまでも何とかしてでも掴み取ろうとします。何故でしょうか?

それはこの製造原価20円の紙切れ1枚に1万円の価値があると信じているからで、この紙1枚を店に持っていて渡せば1万円の商品と交換してくれるからです。

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<アベノミクス>

今安部内閣がやろうとしている事はこの1万円の価値を人為的に無理やり毀損させようとしている事です。2%物価が上昇すると言う事はお金の価値が2%減少するという事で、今日1万円で変えた洋服が1年後には1万円では買えなくなるという事です。

消費を喚起する為と言われていますが、物価が上昇してその分給料が上がれば、国民は物を買う様になるのでしょうか?物が既に隅々まで行き届き、物を大切にする国民性から来るものではないでしょうか?将来自分の老後が心配で貯め込もうとしているのではないでしょうか?

GDPの2倍以上の借金のある国の通貨を人為的に毀損させて行くプロセスに、不安を抱いている向きは多くあります。

<インフレとは>

円安をコントロール出来なくなって今より大幅な円安が続けば、かなりの高い確率で大幅なインフレになります。この時に何が起こるのか真剣に議論されているようには見えません。大幅なインフレが起これば保険は価値が無くなり、預金の価値も大幅に下落します。
もし10%のインフレが起きれば定期預金の価値は1年後には90%になるのです。

期間の長い国債は価値が減少する前に売りに出され価格は下落します。勿論デフレが良いと言っている訳ではありません。無理な経路を経て組成されたインフレが危険である可能性高いと言う訳です。国債を大量に保有しているのは銀行や保険会社であり、最大の保有者は今や日銀です。今日銀は量的な金融緩和により凄い勢いで国債を購入し続けています。

金融緩和をやめた時、日銀はこの貯め込んだ国債をどうするのかか全く議論されていません。2015年3月末現在、経平均株価は2万円台に手が届きそうな勢いです。
しかし同時にかなりの円安になっているのでドルベースで見た平均株価はそれ程上昇していません。お金の価値はそれを取り巻く経済状況により、がらりと変わって来ます。

いくら定期預金が元本保証だからと言っても必ずしも安心できないのが実情です。
元本が完全に保証される金融商品はそう言う意味で存在しないかもしれないのです。
預けっ放しにしておくと危険な状態になり兼ねません。

そういう大幅なインフレが起きるシナリオが発生する可能性は限りなく少ないと思われます。しかしいつ何が起こるか分からないのが金融市場です。何らかの備えは必要と思われます。

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