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当座預金は魔法の口座?

<口座開設>

反社会的勢力以外であれば普通預金口座は誰でも開設出来ます。お金があろうとなかろうと、無職だろうと未成年だろうときちんとした手続きを踏めば誰でも普通預金を持つ事が出来ます。

これに対して当座預金口座は誰でも開設出来る訳ではありません。日本ではサラリーマン等給与所得者は普通当座預金は開設出来ません。そして、自営業者や企業でも当座預金開設に行くと金融機関所定の審査があります。一般的な話として大手の銀行の方が中小銀行に比べて審査は厳しいと言われています。

どんな書類が必要かというと銀行に借入する時の基本的なもの、過去の決算書や申告書、印鑑証明書や商業登記簿謄本等です。その金融機関に全く取引が無くての当座預金の開設申し込みはなかなか難しく、ある程度の取引を重ねてからの方が開設し易い様に思います。
全くの一見客は断られる可能性が高いと言われます。

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<利息>

普通預金は僅かながらでも預金残高に対して利息が付きますが、当座預金には利息が付きません。「無利息」の他に「要求払い(即時払い出し)」「決済サービス(口座引落)」という3要件を満たす為、預金保険での全額保護の対象になります。

<払い出し>

普通預金からの出金は銀行窓口に行って通帳と印鑑で出金する方法と、通帳かキャッシュカードを用いてATMで出金する方法がありますが、当座預金の払い出しは小切手か手形を利用した払い出しに限ります(当座預金専用のキャッシュカードが利用出来る銀行も中にはある様ですが)。

当然の事ですが、普通預金の払い出しは預金残高以上の出金はできません。しかし当座預金は少し違います。簡単に説明すると、例えばAさんが商品の材料を、Bという会社から10万円で買って、その支払をC銀行の小切手に10万円と書いて支払をする様な場合があります。

その後B社はこのAさんから貰った10万円の小切手をB銀行に行って10万円に換金するという流れなになります。手形の場合は例えば「3ヶ月後に10万円の支払をします」といったように、将来の支払を約束するようなものです。つまり小切手や手形を切って相手方に渡したその時点では、当該当座預金にその残高が無くても構わないのです。

その小切手や手形がB銀行に提示される時に、提示された以上の残高があれば良いという訳なのです。極言すれば、残高0円の状態で期日3ヶ月後の100万円の手形を切って、その資金で商品を仕入れて支払期日迄に売上げ、当座に100万円入金すれば良いのです。

しかし、万が一期日に間に合わなければ「不渡り」という状態になり重い信用的処分を受け、最悪銀行取引停止処分を受けます。今言った様な当座預金の利用方法は、末期的な状態になった時に企業がよく陥る状態で先はもう長くありません。

資金の裏付けの乏しい状態での手形の発行は、一たび何処かで躓いて不渡りを起こす可能性が十分にあるという訳です。

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