海外のクレジットカード利用を勧めるわけ
クレジットカード会社の宣伝に海外利用キャンペーンがよくあります。海外旅行をした際には買い物をよくするばかりではなく、旅行会社への支払があるので利用額が増加するのです。
収益が上がるチャンスですから大キャンペーンをするわけです。
しかし、カード会社が積極的にキャンペーンをしている理由は
それだけではありません。海外で現地通貨で買い物をすると請求時に日本円に換算して請求がされます。その換算レートが2%前後あり、おいしい取引なのです。
この換算レートはクレジットカード会社ごとに違い、基準としている為替レートも違います。そのため、複数のクレジットカードで同じ日に同じ金額の買い物をしても請求額が違うという結果が生じます。この有利不利は当日の為替レートで判断するのではなく、カード会社が決めている基準日の為替レートで判断するため、為替の変動が激しい時期に海外旅行をするとかなりの差が生じます。
そのため、海外通販をよく利用する人は
米ドル建てのクレジットカードを利用する人が増えています。ハワイ旅行マニアの方々のように海外旅行をよくする人も同様です。外資系の銀行では米ドル預金とリンクした米ドル建てのクレジットカードを準備しているケースがあります。この場合は、為替換算レートを気にする必要はなく、円高の時期を見も計らって旅行資金として米ドルを調達しておけばいいのです。
とはいえ、このような手法は、ある程度利用頻度がないと年会費などの面でかえって不利になってしまいます。たまに海外旅行に行く程度であれば手持ちのクレジットカードを利用したほうがいいでしょう。
為替の動きは予測できないので、
どのカードが一番有利かは言いにくいのですが、マスターカードが有利なことが多いようです。マスターやビザのように大手の場合は、適用する為替レートをこまめに最新のデータにアップデートしているため、自分が海外で買い物をした際の請求額と一致しやすいという点でもお勧めです。