クレジットカードを他人から「貸してほしい」と言われた場合
クレジットカード関連の詐欺には様々なものがあるのですが、実は「貸してほしい」と言われて貸してしまったことによって詐欺が発生するというケースも影で多発しています。
通常、人は「クレジットカードを他人に貸し出すことなどありえない」と考えるものなのですが、詐欺師というのは相手に罪悪感を負わせるプロなので、「クレジットカードを貸さないといけないと思うまで恩を売る」ということをしてきます。
優しい人ほど恩義に弱いものなので、
断ることへの罪悪感が高まることによって相手に「あなたには恩があるのでクレジットカードを貸し出します」などと言ってしまう場合があるのですが、これは典型的な詐欺師の手口なので許諾してはいけません。
クレジットカードに詳しくない人ほど、その後のことを想像できずにそのまま貸し出してしまいがちなのですが、クレジットカードを貸してしまってそのまま使われてしまった場合は、「盗用」という扱いにならず、「利用者が管理責任を放棄した」ということになってしまうのです。
そういうかたちになってしまうと、もう盗難保険は利用することができませんし、
クレジットカードを不正利用され続けるかたちとなってしまう可能性が濃厚です。
実際こういったケースは一部の地域で多発していたりするのですが、被害者の多くはクレジットカードにあまり詳しくない若者ですし、彼等は盗難保険の使い方も知らないので、善意で他人にクレジットカードを譲渡してしまうことすらあります。
もし、クレジットカードを渡してそのまま使われてしまうとなると、
借金を利用者である自分が負担するかたちとなってしまいますし、刑事事件にもできない(すべての出来事が自己責任にされてしまう)ので、自分自身が加害者でもあり被害者でもある、という扱いになってしまうのです。
そうなってしまうと後は、債務整理を余儀なくされてしまうので、とにかく恩を売ってくる人や罪悪感を被せてくる人には近寄らないようにし、そういった友人知人とは即座に縁を切るようにしましょう。