定性分析とは?
定性分析とは、融資などの審査を行うにあたって、数字や点数等では判断できない企業の情報を分析することです。
基本的な意味としては、物事の性質を分析することなのですが、
それが金融機関にて融資を判断する際には、売上や利益などの数字以外にて、分析するのです。財務に関わる数字的な部分を分析することは定量分析と呼ぶのですが、そういった数字はもしかしたら一時的なものかもしれず、長い目で判断するには目に見えない定性分析もしなければいけないのです。
クレジットカードやローンの審査においては、
必ず返済してもらえるかどうかの意思を確認します。申込者に質問したら、間違いなく返済しますと答えますが、それを信用して融資する金融機関はありません。
この場合の定性分析の方法として使われているのが、信用照会です。申込者の過去の取引や返済実績などをもとに判断するのです。もちろん審査では定性分析だけでなく定量分析ももちろん起こっており、それらを総合的に判断して審査を行っています。
ちなみに銀行や企業というのは、定性分析と定量分析をもとに信用格付けを行っています。
要するに分析することでどれぐらい優秀かなどをランク付けしているのです。
その際に使われる定性分析はいくつか分類することができます。取引先の業界での立ち位置や業界自体の盛衰状況、メインバンクとの関係性などを分析したり、社内状態の定性分析、販売力や経営方針など、ありとあらゆる角度から分析しているのです。
与信判断する際には定量分析だけならば、
多くの人に融資をすることが可能となりますが、年収が多いからといって絶対に返済してくれるとは限りません。逆に年収が少ないからといって返済しないとも限らないのです。そのため、与信判断においては定量分析も大事ですが、定性分析も同じぐらい重要としているのです。この2つを経て融資を受けることが可能となります。