どうして専業主婦がクレジットカードを作れるのか
最近はスーパーやショッピングセンターでハウスカードを作っています。このハウスカードは各店舗のポイントカードと一体化していることが多く、カードがないと買い物が不利になってしまいます。そのため、当然のようにカード発行を店舗側も勧めてきます。
店舗側としては、他社のクレジットカードを利用されるより、自社のハウスカードを利用してもらった方が、手数料が安いのです。入り口付近でノボリを立てて積極的に勧誘をしているのはこのような理由です。
しかし、これらのハウスカードを利用する人の多くは
専業主婦や大学生といった無収入の人です。いくらクレジットカードの審査が甘めでも、無収入の人にカード発行をすることに疑問を持つ人もいるでしょう。しかしカード会社は審査上、誰かが利用代金を支払ってくれると判断しているのです。
この場合、カード会社は申込者ではなく、その夫や親を対象に審査をしています。
クレジットカードの申込書を見ると、本人が無収入の場合はその夫や親の収入や勤務先を記載することになっています。簡単に言うと家族カードを発行しているようなものです。
とはいえ、このようなカード発行の形式はトラブルのもとになります。
夫や親を対象に審査をしているとはいえ、必ずしも連帯保証の手続をしているわけではないので支払が確実にされる保証はありません。夫や親の銀行口座を引落口座として設定していればまだいいのですが、申込者本人の銀行口座を引落銀行に設定された場合、支払不能の可能性が生じます。
そのため、専業主婦や学生のように無収入の人にクレジットカードを発行する際は、
利用限度額が非常に低くなっています。もちろんキャッシング枠は設定されていません。
利用状況に応じて限度額は上げていきますが、せいぜい30万円程度が上限です。
支払担保がない以上、いくら利用実績があっても限度額を無尽蔵に上げるわけにはいかないのです。