2016年03月04日更新
株式分割と株価上昇過去に何回も株式の分割発表後の値動きを
私はみてきましたが、記憶にある限り分割発表後に例外はあるのですが、たいてい株価は上昇していきました。
今回は株式の分割について
お話をしていきたいと思います。株式の分割とはどういうことかと言えば、株の究極論は会社経営者が投資家に対してお金を貸してください、とお願いしているようなものです。
企業の借入などは巨額になるので、それを小口化したものを株と呼んでいます。
その株をさらに小口化することを株式の分割といいます。
たとえば、きのうまで1単元株が100万円であった株式が分割を受けると1単元が10万円になるとします。もともと、株というのは企業の借入が巨額すぎてその巨額のお金を貸せる人間は限られてきますのでそれを小口化して多くの人が株を買える制度にしたのが株の優れている点です。
要するに株というものは
資金が小口化すればするほど、投資家のみなさんが寄ってきて我先にその分割した会社の株を買うという体制になりますので分割すれば、株価は上昇するという思惑になっていきます。
一方、企業側にも株式を分割すれば余計なコストが増えるけれども、もっと大きな資金を市場から集めてくることができるという思惑が働きます。投資家側からみれば今まで買えなかった株が買える、企業側からみればもっと大きい資金を集めるという思惑が一致して株価の上昇につながります。
実際に、1995年に大蔵省が施行したミニ株投資は停滞が続く証券市場に活気を取り戻そうとした政策でした。株の1単元がさがれば投資家がたくさん入ってくるのは当然のことになります。
しかし、分割発表後に株価は勢いよく上昇しますが、分割決定後には大体、もとの値段に戻っています。その理由は、短期的利益を狙っている短期筋はもうすでに撤退してしまっているからです。
結局、株式の分割発表後に
みなで寄ってたかって株価を上昇させるのですが分割決定前後には大体値段はもとの黙阿弥になっているのです。株の取引の長い方は、この発表後にすぐに買って分割確定前に手じまいをかけるのですが、初心者のみなさんは分割確定後に買えばいいのです。
なぜなら、歴戦の手練れたちが去って値段が落ち着くと今まで高嶺の花で買えなかった人たちが参戦してきます。分割をするということはもともと人気のあった株なのですから、安い値段で買える人たちがその安い値段で買えるのを待っているのです。
その会社が経営でよほどの失敗しない限りまた、上昇トレンドを描き続けるでしょう。
分割というのは基本的には人気がある会社以外はしないものです。人気があるというのは根本的には株価上昇の最大の要因になります。
なぜなら、安い値段で株が買えるのでたくさんの投資家さんが待っているからです。