2016年03月09日更新
バーチャルトレード少し、株を知っている人から
株取引をやったことがないならバーチャルトレードをやってみたらいいよ、そこで徹底的に訓練してから実際にトレードをやってみるといい、という話をよく聞きます。
たしかに、どういう風に株価が約定してどういう風にそれが値洗いに反映されるのかがわからない方には非常に有用だと思います。また、注文の種類や注文の出し方も勉強になると思います。
また、実際の株価の動き方も勉強になります。
しかし、株、ないしはマーケットで投資するのに
一番弊害になるのは恐怖なのです。私などは実際にお金を投資しないとどうしても真剣になれず、バーチャルトレードコンテスト等がその会社の主催で行われていますのでその1位を敢然と狙いに行きます。すなわち、1000万円の資金があれば、その資金を全部使い切ってはっきりと1位を狙いに行きます。
大体、初日、2日目までは目論見通り1位なのですが株価が動いてくると本業の実際にお金を投資している株のウォッチが大切となりバーチャルトレードなどすぐに放り出してしまうのです。
大体、いつもこんな感じなのでバーチャルトレードなどやっても無駄という思いがあります。
投資で一番、大事なことは
「自分のお金がもしかしたらなくなってしまうかもしれない」という恐怖との戦いであって、バーチャルトレードのようにお金が失われても自分は何も傷つかないという立ち位置では絶対に普段の平常心を保つという大切さを学べることができません。投資でいくらお金を失っても平気という人はまずいません。
なぜなら、根本的な問題として、この株式投資に参加している人たちは、みな、自分の持っているお金を増やしたいという、スケベ心があるからこの投資に参加をするのです。
長年この業界にいると、大体、年に2-3人そういう人に巡り合うのですがそういう方々の思考は私には全く理解できません。たぶん最初はスケベ心満載で投資を行っていたのでしょうが、損に慣れてしまったのであろうと、類推をしていますがそれなら、株式投資など止めればいいのにと、いつも思うのですけどね。
バーチャルトレードをもちろん、やるな、とはいいませんが
やる以上は緊張感をもってやるべきだと思います。最初に1000万円の資金があるとすればその1円たりとも損をしないような覚悟で臨むべきです。絶対に損をしない、という気持ちが大切です。
本番はもっと、自分のお金がなくなってしまうかもしれない、というプレッシャーが激しく襲ってきます。バーチャルの比などではありません。
ですから、バーチャルトレードで慢心してしまうと、本番のトレードでは大損ばかりという方もよくいらっしゃいます。バーチャルトレードと実際の取引は全く別物です。自分の大切なお金がなくなってしまうかもしれない、という恐怖との戦いなのです。
株式投資とは。実際の取引で理性を失ったり、感情的になったらその敗戦は目に見えています。
ですから、株式投資は普段の生活から平常心をもつことが本当に大切なことなのです。