2016年03月10日更新
株の買い時、売り時昔から売り、買いは3日待てといいます。
さて、今回の話は株の売り時、買い時の話です。みなさんが最も興味がある話ではないでしょうか。実際に私が聞かれて最も緊張するのがこの問いです。なぜなら、自分を信じてこの人は私に聞きにきてくれるのだ、だから、最高にいいアドバイスを送ろうと思うのが人情です。
しかし、このアドバイスは
最高に難しいアドバイスです。自分の判断が間違っていたら最悪その人の人間関係も壊れます。ですから、たとえ仲のよい友人でもなるべくそんなことは自分で考えるようにとアドバイスするのが普通の感覚です。
ただ、自分も同じ会社の株を買うときは言うようにしてあげます。自分も買って損をしたならなんとでも言い訳はつきますが、自分は買わないのにアドバイスをして最悪な結果になったらもう、自分が本当に最悪という自己嫌悪に陥ってしまいます。自分の損得は自分がかぶればいいのですが、他人の損得は他人が責任を負うものというのがこの投資の一番の根幹の部分になります。
しかし、専門家としてはそれで自分で考えたほうがいいよ、と答えると何かと角の立つときもあります。そんなときは、昔から売り買いは3日待てとよく言うのですよ、とアドバイスを送ります。
新規に買うにしろ、転売するにしろ、自分が買いたい、売りたいと思うときは大体、みなさん一緒なのです。実は。このことは、みなさんが株式の上級者になれば身にしみてよくわかるようになると思います。
実はみなさんが株を売りたい、買いたいと思うときは
値段が大きく動いているときなのです。なんで、そんなことを断定的にいうのかと言えば、簡単です。人間は動くものが好きなのです。日本の最高技術、新幹線、これが嫌いな人はあまり見かけたことがありません。その理由は簡単で早く動くからみな好きなのです。自動車や飛行機も同じです。
早く動けるものにみな興味があるのです。
もっとも、飛行機は高所恐怖症の方にとって最悪な乗り物ですし、あんなに重いものが空を飛ぶなんて信じられないという頭の良い方の発想もあるかもしれません。でも人間は素早く動くものが好きなのです。
ですから、普段の株価が1パーセントも動かない株がいきなり、3パーセント、4パーセント動くときにみなさん、今が買い時、売り時と信じて疑わないようです。これは、私のインスピレーションでこれが間違うときはない、と喧伝されたお嬢さんも中にはいらっしゃいましたが、それは違います。素早く動いたからあなたの興味をそそっただけですなんていうと怒られますのでいいませんでしたが。
人間は動くものにものすごく興味があるのです。その大きく動いてから3営業日経過したら、もう一回判断してはどうですか。といつも私は言っています。そのときその3営業日経過したとき、買うときの3営業日前はその値段よりも上がっていたら買い、下がっていたら見送りというような感じです。売り時の場合はその逆になります。