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2015年03月25日更新

お化粧買い

お化粧直し、ドレッシング買いともいいます。

 

この言い方が定まっていないのはいわゆる業界用語、ないしは説明のつかない上昇のことをお化粧買いと言っているからです。通常は、月末に株価が上昇することを言います。これは、投資信託のファンドマネージャーがファンドの月次報告書を顧客に送付をしなくてはいけないのでその報告書の利回りを少しでもよくしようとして新規に買っていることを指します。

 

通常、株取引をやっていると、毎月27日ころ

つまり月の最終営業日の2-3営業日前にいきなり株価が上昇します。
この上昇の意味がよくわからないので証券関係者や、マスコミ関係者が投資家にわかりやすく説明するためにこの上昇を投資信託のファンドマネージャーが自分たちの投資信託、ファンドが成績をよく見せようとして株を新規に買っていると説明をしたのが始まりのように思います。

 

また、投資のヒントとして月の最初の2-3営業日に大体、株価がグンと上昇をします。
この現象はアメリカ株等の外国には見られない現象となります。

 

もちろん、今ももしこの化粧直しをやっている日本のファンドマネージャーがいればこの現況、アベノミクスで株式市場がバブル以降始初めてというような活況を呈している時期にこんなことをやっているファンドマネージャーがいればファンドマネージャー失格の烙印を押されます。

 

このような現況において、化粧直しをしなければいけない状況におかれているファンドマネージャーは下手くその烙印を押されます。もちろん、どこのどの会社のファンドマネージャーがそんなことをやっているのかはたいていの場合はわかりませんし、またファンドマネージャーが本当にそんなことをやっているのかは不明です。

 

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しかし、この表現が多様されるようになったのは

バブル崩壊以降の話になります。バブルが崩壊し日本全体が金融収縮の嵐に見舞われました。
当然、不動産や株式市場からも資金の撤退が相次ぎ、山一証券や三洋証券という大手証券会社も倒産をしたのですから証券会社の利益も深刻な減益、赤字であったことも想像には難くはありません。

 

今では、ファンドマネージャーという職業も一般的になりましたが、当時は一般的な職業ではありません。有名な投資信託、ファンドの解散が相次ぎ投資信託のファンドマネージャーが次々に解雇をされていた時代です。

 

そこで、顧客の投資信託離れを防ぐためにファンドの運用成績を月末に上げ、そしてさらにファンド、投資信託の新規顧客を見つけるためにお化粧買いをしていたという説明はあの時代なら納得のいく説明になります。当時も今も、ファンドマネージャーは契約社員で、業績不良であれば即、解雇になります。当時は正社員が一般的にはファンドマネージャーになっていたと考えれています。

 

現在も、不思議なことに27日近辺は株価が上昇するケースが多いです。
これを、お化粧買いというのは現在では説明がつきません。むしろ、アノマリー、理由なき上昇、季節要因の上下動というという意味なのですが、というのが妥当ではないでしょうか。

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