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2015年12月07日更新

名寄せ

名寄せとは名義を集めることになります。

 

たとえば、同一銀行の同じ支店に同じ名義の口座が2つ以上ある場合、それを集める作業があります。今では、普通預金の金利が実質ゼロ金利であるために同じ銀行に2つの口座を持つ場合はあまりありません。

 

しかし、定期預金と普通預金、外貨預金、税務預金等で金利も預金の種類もたくさんあったころはその同一名義の口座を一つで管理することは非常に煩雑な作業でした。
現代社会ではIT化が進み、名寄せの作業も昔は1年、2年かけて行ったものですが今は、パソコンで一気に検索ができますので非常に名寄せにかかる時間は少なくなりました。

 

■名寄せの必要性

男性はあまり名寄せの必要性を感じませんのであまり、ピンとこない方も多いと思います。
しかし、女性は結婚等によって姓が変わる可能性があるため女性にはより身近な問題になると思います。

 

こういった、結婚によって姓が変わることによって旧姓の口座を集め、ひとつに集めることを名寄せといいます。

 

こういった、名寄せの作業が必要になるのは徴税の簡素化のためです。
いくら少ないとはいえ、銀行口座は他人名義では作れませんのでそのお金を持っている人を特定しやすい側面があります。
そこで、国は銀行口座を開設するときには必ず身分証明書の提示を要求するようになったのです。

 

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■近年の名寄せの必要性

たとえば、記憶にみなさんも新しいと思いますが預金保険機構によるペイオフ解禁があります。
この法律は、銀行に預けている資産のうち、1000万円まではその銀行利子と元本に関しては、国、もしくは預金保険機構がそのおカネの払い出しを保証するという法律が制定されています。

 

あくまでも個人資産は、1000万円までになります。
ですから、金融機関ごとに1000万円ずつわけて預金をしていたとしていても、個人で保証をされるのは1000万円までです。ですから、自分の預けている金融機関、銀行が2つとも払い出し不能、デフォルトに陥った場合は2000万円保証されるのではなく、1000万円までは保証をされます。

 

この名寄せの作業はペイオフ解禁までは、昔のように旧姓と現在の姓の確認や、戸籍の異動等でばらばらになった口座を一つにまとめる作業のことをいいましたが、ペイオフ解禁以降は、預金保険機構による同一人物の確認という意味でつかわれるようになりました。

 

■証券業界での名寄せ

昔、日本長期信用銀行や日債銀等の割チョー等など国債投資の優遇金利商品には一人当たりの預け入れ金額の制限がありました。
また、現在でもそうですがゆうちょ銀行の預け入れ金額は1000万円までと決まっています。

 

証券業界では、最近できた少額非課税投資のNISA口座に適応されます。
このNISA口座は、100万円までは非課税投資枠になりますので、一人1口座が原則になりますが、各種の証券会社のキャンペーン等によって多くのNISA口座を設定した方も多いと思います。

 

この名寄せをするのに、証券業界では使います。
もっとも税務署もパソコンで一発で検索できるようになっていますのでその作業をするのには大した時間はかかりません。

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