2015年12月08日更新
銘柄一般的に銘柄というと
日本酒の種類等を思いだす人が多いと思います。
ここでは、株式の銘柄についてお話をしていきたいと思います。
日本での相場の発祥は大阪堂島のコメ相場になります。
それから明治時代を経て、商品先物相場が大全盛を迎えます。
その際に、いろいろなものが上場されています。
若い方もご存じだと思いますが、あずき相場などは聞いたことがあると思います。
正確には小豆相場と書きますが、現在でも日本商品取引所に上場されている主要な商品になります。
もっとも最近のアンコ離れの影響で受け渡しされるものは日本産のモノは少なく、多くは中国産小豆になります。
とんでもないところから輸入している例としてはニュージーランド産などもあります。
そのほか、現在では上場廃止をされていますが手亡や、大手亡、乾繭などもありました。
もうすでに上場は廃止されていますが、毛糸、じゃがいも、生糸等など定型化できる商品はありとあらゆるものが上場されていました。
■株式の世界では企業名
株式の世界では銘柄というと、会社の名前と思っている方が大勢いらっしゃいますが、厳密には違います。上場している商品名のことを銘柄といいます。
たとえば、トヨタ自動車というと会社の名前なのですが実はこれは株式の商品名なのです。
では、反対に日経先物という上場商品もあります。
この日経先物という商品も銘柄になるのです。
つまり、ETFやJ-REITなどの上場投資信託等も一つの商品名になりますので銘柄といいます。つまり、銘柄というのは上場していて、その銘柄コードがついているものを銘柄といいます。
■日本では銘柄コード
銘柄コードとは、上場している会社の名前の前に4ケタの数字をみたことがある人は多いと思います。この4ケタの数字を銘柄コードといいます。
上場しているETFのJ-REITや、日経先物等にもこの銘柄コードがついています。
たとえば、昔は場立ちがいて滅多に売買されない銘柄の株式などは、場立ちへのサインとしてその銘柄コードを指文字で伝える方式が伝統的です。
東京証券取引所の全ての取引が電子化をされましたので、現在ではこの指文字ができる人は少数派なのですが、日本橋兜町かいわいで数字の3を示す指文字の独特な仕方をする人がいればそれは証券業界、ないしはFX、先物業界の人になります。
居酒屋等で対象が何人?と聞いたとき、指文字で3人なんて変な形をしますのですぐにわかります。


