ミップとは?
ミップとは、VISAやマスターカードどちらかの、オーソリや決済のシステムにつなぐことができる機能を持ったコンピューターのことです。正式にはVISAとマスターカードではどちらも名称が異なっているのですが、どちらもミップと呼んでいます。
ちなみにクレジットカードを店舗などで利用する際には、
オーソリゼーションが行われるのですが、オーソリゼーションとは、加盟店がカード決済を受付するときには、カード会社に確認しなくてはいけないのです。
これは加盟店がカード決済をするための義務となっているのです。
そのオーソリゼーションを行うための機械がミップなのです。
オーソリゼーションは基本的にオンライン通信にて行われるのが一般的です。
店舗にはCATと呼ばれる機械が設置されているのですが、この機械にカードを通すだけで、自動的にオーソリゼーションが行われるのです。時間にしたらほんの数秒の出来事ですが、専用の通信機器を通して瞬時に確認作業がされています。ただし、仮に通信設備が整っていない状況下でのクレジットカード決済では、電話にてオーソリゼーションが行われることもあります。直接カード会社に連絡をして、確認してもらうのです。
なぜこういった確認作業が行われるのかというと、
不正利用防止のためです。もしかしたら利用しようとしているクレジットカードが、盗難や紛失届けの出ているカードだったら、当然ながら使えません。
しかし、このオーソリゼーションがなかった場合には、たとえ紛失届けが出ていたとしても、それを確認しないために簡単に不正利用されてしまうのです。
また、クレジットカードには利用限度額などが設定されていますが、仮に限度額いっぱいとなっていたとします。しかし、確認をせずにカード決済を受付したとしたら、限度額を超えての利用となってしまいます。
本来であれば使えないカードなのに使えてしまうのです。仮に確認を加盟店が怠った場合には、加盟店はその損失を補償してもらえない可能性が高いのです。