クレジットカードの承認のしくみ
クレジットカードで買い物をするとその場で現金を支払う必要はありません。
カード会社が立替払いをしてくれるからです。しかし、カード会社も無制限に立替払いをしてくれるわけではりませんし、契約者が支払を遅らせていたりするような契約違反があれば立替をしてくれません。クレジットカードの加盟店は、決済をするにあたりカード会社に立替払いをしてもらえるどうか確認をする必要があります。これを一般的にオーソリと言います。これをしないと加盟店も怖くて決済ができないのです。
このオーソリをするにあたり、
カード会社が受け取る情報は、カード番号と有効期限と金額です。
この3つの情報があれば立替払いして大丈夫か否かを確認することができるのです。
ここで、注意する必要があるのは、この中に氏名が入っていないことです。
カード会社側としては、誰が決済しているかを確認する必要はなく、ただ単に加盟店から照会があったカード番号だけを確認して立替可否を
決めているだけなのです。
日本のクレジットカード加盟店は
海外旅行者から見ると、セキュリティが甘いと言われています。サインをしてもカードの裏側とチェックをすることはほとんどなく、案外高額の買い物でもサインレスで買い物ができるからです。そのため日本ではクレジットカード詐欺が発生しやすいと言われているのですが、カード会社でこれを食い止めることはできないのです。カード会社側で確認するのは、一定金額以上の買い物をした際に決済を保留し、本人確認をカード会社側からする程度で、あまり効果がありません。
カード会社から
クレジットカードの管理は厳重にしてくださいとの注意文が出ていますが、カード会社だけではカードの不正を食い止めることができないため、このような文を掲示しているのです。クレジットカードは便利な決済方法ですが、便利なだけに本人に成りすましたカード詐欺の発生する余地が十分にあります。カードの管理は十分気を付けましょう。