返品はどうするのか
クレジットカードで買い物をしたものの、後日返品した場合どのような処理がされるのか不思議に思う人もいるはずです。
お金を支払っているわけではないし、カードを使った時の情報はカード会社に届いているから情報の訂正をするのかと考えるわけです。
実際にはカードを使った時の情報を訂正することはできませんから、マイナスの売上情報をカード会社に送付することになります。いったんカード会社に送られたデータは入力ミス等であっても取消や訂正はできない仕組みになっているのです。
クレジットカードを利用した買い物に限らず、
現金の買い物であっても返品をする際はレシートを必ず持ってきてほしい旨の表示がされていることが多いです。これは自社で販売したものであることを確認するとともに、自社の経理処理のために当初のレシートが必要なのです。クレジットカードを使った買い物の返品は更にややこしく、カードで売上入力した際の取引番号が必要なのです。
クレジットカードを利用した店舗でそのようなデータを保管しているのではないかと思われがちですが、店舗によっては膨大な資料になるためいちいち探すことは現実的ではないのです。
返品をすると、このようにしてマイナスの売上をカード会社に送ります。カード会社には締日があるので、この締日を超えてマイナスの売上が届くと、いったん引き落としだけがされてしまいます。もちろん次の月の請求時にマイナスの処理がされるので、他の買い物の請求金額から減らしてくれますし、請求金額がなければ引落銀行口座に返金されます。
クレジットカードを利用して電車の切符や回数券を買うと
「C制」と書かれたスタンプが押されます。
これは後日払い戻し請求があった場合も現金では払い戻しできないことを示しています。鉄道会社の場合、通常は購入した駅などの窓口にカードを利用した際の明細をもっていかないと返品処理はしてくれません。金券ショップで購入した回数券などを利用しなくなったからと駅の窓口に持って行っても返金してもらえないのは、その多くがクレジットカードで購入されているからです。