多重債務
多重債務とは、複数の金融機関からの借入をしている状態のことです。
ただ、複数の債務があったとしても返済できる程度は多重債務とは呼ばずに、返済能力を超えた債務が複数ある場合に多重債務と呼ぶのです。
多重債務に陥る要因は色々ありますが、
1つはキャッシングなどが簡単にできる世の中になったというのがあります。
銀行カードローンや消費者金融のキャッシングは、昔は店頭窓口に行かなければ利用することができずに、実際に利用するには相当な抵抗がありました。また、借金をするのは良くないといったイメージがあり、人目を気にする人が多いのです。
そのため、消費者金融に行ってお金を借りるのは大きな抵抗があったのですが、現在は店頭に行かなくとも簡単に利用できるようになりました。自宅にいながらインターネットで簡単に申込みができ、自宅にいながらお金を借りることもできるのです。
もちろん店頭に行って借りることもできますが、あえて訪問する人はあまりいません。
また、多重債務の要因として
コンビニATMが利用できるのが大きな影響となっています。セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなど大手のコンビニには大抵ATMが設置されており、ほとんどのキャッシングを利用することができます。
自分の預金口座から下ろすのと同じような感じのため、人目を気にせず利用することができるのです。借入だけでなく返済もコンビニで行えるため、一度も金融機関に行かずに利用し続けることができるのです。
また、このように利便性が上がったことで、借金をしているといった感覚が薄れていくことがあります。簡単にカードを使えばお金が手に入るために、安易に利用してしまうのです。お金がなくなればまた借りれば良いといった考えとなり、いつの間にか借金が高額となってしまい、気づいたい時には返済が困難な状態になっていたりするのです。